より高い技術と専門性を高めるために転職を決意する看護師が増えてきています。つまり、より意欲と向上心がある看護師は、自分のスキルアップのために転勤し、どんどん流出していってしまう傾向にあります。
そのため、「専門看護師」や「認定看護師」を育成するための院内・院外研修を取り入れて、積極的にバックアップしていく支援体制を整えている病院も増えてきました。
看護師の「スペシャリスト」を多く抱えることで、優秀な人材のが確保できるだけでなく、互いに学びい高めあうことで病院全体で専門性の高い治療やケアが出来るという「病院全体の質の向上」にもなります。
看護師のスキルアップを充実させ、支援する体制を積極的に取り入れている病院であれば、質の高い看護師や人材をがっちりとつかむことが出来るといえます。新人教育だけでなくベテラン看護師の各ステージにおいて研修の年間計画や院内での指導体制などを整えている病院もあります。
● 専門看護師を目指して
医療の高度化と超高齢化が進んだことで、より心身の苦痛を伴い、個人や家族では解決できない困難な健康問題を抱える方が増えてきました。
たとえば、人工肛門を付けた方の心と日常のケアについて、がん患者さんのつらい心身のケアや症状コントロールについて、あるいは患者さんだけでなく家族のケアなど、非常に専門性が高く、それぞれの病気に対する深い知識が必要になってきました。
このような専門性が高い看護技術と知識をもち、水準の高い看護ケアが出来ると認められた看護師のことを「専門看護師」といいます。
専門看護師は、個人が素晴らしい専門知識と技術を持つだけでなく、チームのリーダーとして現場の看護師にケアの方法を指導し、看護師全体の質の向上を担う役割としても期待されています。
また、複雑な問題を抱えた患者自身だけでなく、家族も含めた総合的なケアや指導、医師と看護師、患者とをつなぐ役割もになっています。
現在、「専門看護師」が増え続け、日本全国で活躍しています。
● 専門看護師になるためには
専門看護師になるためには、看護専門分野の教育課程がある大学で指定されている教育課程を修了する必要があります。
★ 専門看護師教育機関及び教育課程基準について
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http://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2013/04/cnskyouikukatei20130423.pdf
【受験資格】
受験資格は、日本の看護師の免許を持っていること、看護大学院を終了し、実務経験が5年以上であること。さらにその中の3年は特定分野での勤務経験があることが必須条件です。
資格試験は、日本看護協会で行っている『専門看護師認定試験』です。認定審査は年1回。試験は書類審査と口頭諮問があります。
常に高い技術水準を持つことを証明するために、5年ごとの更新があります。